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ネーミング・ウォーク


このお話の最後に、ネーミング・ウォークの使い方を説明します。


【その1】外には苦手な鳥が飛んでいて、いつ糞を落としてくるかわからないし、道路には犬の糞や鳥の糞があちらこちらに落ちているかもしれないので、外に出るのが怖いという人がいたとします。でも、回避するのはよくないことだと考えて、頑張って外にでかけてみようと決心します。ただ、外に出ればいいと考えていると、鳥の糞が落ちてくる確率は低いし、気をつけて歩けば、糞を踏むなんてありえない、大丈夫!!」と考えながら行くかもしれません。この時、行動は回避していませんが、思考は回避しているわけです。では、どうすれば正しい行動になるでしょう?



行動も思考も回避せず!

【その2】思考の回避をしないとは、外へ出るときに、「糞に出くわしてしまうかも、糞を踏んでしまうかも、そんな悪いことは起こってから考えよう!」と考えながら、歩きだすことです。これは、怖いこと、恐れていることに対して、「そんなことは起こらないはずだ、きっと大丈夫」と自分をだましながら励ますのとは逆に、「そういうことが起こるかも」という考えの脅威の価値を下げる態度を身に着けるものです。あまりにもまじめに対応してきたこれまでの生き方とは違った、ふざけた態度をとってみようという練習をします。そして、「さっき、踏んだかも?」という過去の振り返りが生じても、「そだね~」「かもね~」「はいは~い」などとスルーする言い回しをして歩き続けることが大事です。



ここで使えるのがネーミング・ウォークです。

【その3】私たちの周りには、よく見ると色々なものに囲まれています。カラフルな色やものや文字や形など、それぞれを1-2秒に1つずつ、言葉にしていきます。思考を過去の記憶の振り返りにとらわれたり、未来の心配に使われたりしないために、反芻思考の妨害を行います。たくさんの葉っぱが見えるなら、「葉っぱ、葉っぱ、葉っぱ・・・」と同じものを唱えていくのでもいいです。後ろを振り返って、だれかを殴り倒していないか、何か悪いことをしでかしていないかなどの振り返りを妨害するときにも有効です。ぜひお使いください。




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